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松山ケンイチさんインタビューVariety Japan | 「平凡なキャラクターにも、ヒーロー的な部分はある」  

Variety Japan | 「平凡なキャラクターにも、ヒーロー的な部分はある」
 
 『DEATH NOTE デスノート』シリーズで孤高の天才・Lを演じ、若手俳優として第一線に躍り出た松山ケンイチ。彼が、ふたたび人気コミックの映画化に挑んだ話題作『デトロイト・メタル・シティ』がいよいよ公開になる。
今までとは違う芝居ができる気がした

(C)2008「デトロイト・メタル・シティ」製作委員会 「僕の演じた根岸のキャラクター設定と、彼の置かれている状況がとてもおもしろかったので、ぜひ演りたいと思いました。決まってから、“あ、そういえばギターも弾けないし、歌も歌えないし、どうしようかな”と、後から不安になりました」

 大分県の田舎町から、ミュージシャンデビューを夢見て上京してきた根岸。いわゆる“渋谷系”ポップソングが彼の目指す音楽スタイルだが、なぜか悪魔系デスメタルバンド“デトロイト・メタル・シティ(DMC)”のギターボーカル、ヨハネ・クラウザーⅡ世としてカリスマ的な人気を博してしまう。

 「自分がやりたいことと、周りに受け入れられていることのギャップに、根岸が葛藤している。しかも、受け入れられているのは、ものすごく極端な部分。今まで演じた役は柱が1本ですけど、今回は柱が2本ある気がしたんです。キャラクターの基本は根岸ですけど、テンションがあがるとクラウザーになってしまう。二重人格とは違いますが、やはり、ひとつにはくくりきれない。だから、いままでとは違う芝居ができる気がして、楽しそうだなと思ったんです」

 その2本柱をどう立たせていったのか。まず、歌や台詞の発声の違いは、原作漫画における、吹き出しの書体の違いから声をイメージしたという。そして、クネクネとアコースティックギターを弾き語る根岸に関しては、李闘士男監督からあるアドバイスを受けた。

 「根岸のクネクネ感をやってみせたら、“それじゃ足りないなぁ”と言われたので、大きめにしました。あと、“根岸は小動物のように”とも言われました。たしかにその通りだなと思ったんですが、本物の動物のようにやるわけにはいかないので、身近にいた“小動物っぽい人”を参考にしました。僕が誰を参考にしたのかは、秘密です」

いちどステージに立ったら素に戻れないというプレッシャーがあった
 もう一方のクラウザーを演じるために鑑賞したのが、マリリン・マンソンやKISS、スリップノットなどのDVD。とはいえ、根岸に比べると、そのパフォーマンスやキャラクターは、現場で作り上げられた部分が大きかったという。

 「ライブシーンの観客として入ってくれたエキストラさんと、クラウザーとしてのかけあいが、キャラクターを作り上げるためにものすごく役立った気がします。いちどステージに立ったら素に戻れないというのはすごくプレッシャーでしたし、疲れましたけど、台詞じゃない、完全なアドリブでのかけあいは、新しい経験でした」

 そのかけあいとは、ライブシーンの撮影でスタッフの作業を待っているときなどに行われた。つまり、空気作り。松山はクラウザーとしてDMCファンの前に立ち、クラウザーとしての言葉を放った。

 「自然と言葉が出てきたことは嬉しかったです。でも、発言の内容は下ネタばっかりなので、今、ここで、僕の口からは言いたくありません(笑)。ステージからバックステージに戻っては、“なんであんなこと言っちゃったんだろう”と、何回も後悔しました(笑)」

 青年・根岸の葛藤が生む悲喜劇。この青春物語が、映画として成立しているいちばんの要因に、ライブシーンの迫力がある。

 「僕も、作品を観て、ライブシーンはうまくできてるなぁと思いました。もしも、カメラの前でバンドメンバー3人だけで演奏したり、お客さんのいないところでやっていたら、ああはならなかったと思います。お客さんのエネルギーがバンドに影響して、バンドの演奏がお客さんを盛り上げて、という相乗効果が生まれた結果が、あのライブシーンだったと思います」

映画の起承転結において重要視していたのは、母とのシーン
 それ以外に、松山自身が「映画としての起承転結において」重用視していたのは、母親(宮崎美子)とのシーンだという。

 「原作にはお母さんとの絡みはあまりないので、映画ではそこを大切にしたかった。でも、根岸が自分のやりたい音楽に挫折して、クラウザーであることからも逃げて、大分に帰った時の、葛藤みたいなものを表現するのはとても難しかったです。挫折して田舎に帰ってきて落ち込んでいるところに、ファンからの復帰を望む手紙がたくさん届くけど、でも……という葛藤の部分。そこはいちばん難しかったですし、監督と一緒になんとか演じましたけど、何が正解なのかはまだわからないです」

 やりたいことと求められることの違いに関して尋ねると、松山は「僕自身はギャップがないので」と前置きしつつ、意外な発言が返ってきた。

 「僕がもしも根岸だったら、自分の音楽を追究するよりも、周りに受け入れられているクラウザーの方向に流されてしまうんじゃないかなと思いました。だって、そのほうがラクじゃないですか。だけど、根岸はそうじゃない。求められることに答えながら、自分のやりたいことも諦めない。そこがすごく格好いいし、好感がもてるし、尊敬できるんです」

 クラウザーはファンにとってのカリスマでありヒーローだが、松山は「根岸も僕からすれば、ひとつのヒーローです」と言う。それは、尊敬の念があるからだろう。

 「根岸はけっこう身近にいそうな平凡なキャラクターですけど、こんな人間のなかにもヒーロー的な部分があると思うし、もしかすると、誰しもが、ヒーロー的な部分をもっているかもしれない。そう考えるととても勇気がもらえるんです。そういえば、昔観た映画のヒーローからもたくさんの影響を受けたし、夢を与えてもらったし、価値観も変えてもらった。だから、観た人それぞれにヒーローみたいなものをもってもらいたいなって、この映画を観て、僕はちょっと思いました。うーん……」

 と、ここで、取材部屋に、終業時刻を告げるチャイムが鳴り響く。その間、思考に集中できない松山は、黙ったまま、音が鳴り終わるまでやりすごす。そして……。

 「なんだか、この作品のことからはずれちゃいましたし、まとまらないですけど……、ぜひ観ていただきたいなと思います(笑)」
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2008/08/21 08:42 | edit

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