松ケンフリーク!:松山ケンイチさん応援ファンブログ ホーム » インタビュー記事 »冬の新ドラマラインナップ - MSNテレビ松山ケンイチさんインタビュー

冬の新ドラマラインナップ - MSNテレビ松山ケンイチさんインタビュー  

冬の新ドラマラインナップ - MSNテレビ番組
原作コミックが連載されていたのはなんと、昭和45年! 長い年月を経て今ドラマ化が決定したこの冬一番の話題作「銭ゲバ」で主演を努める松山ケンイチさんにインタビューを実施! ドラマの見どころや役に対する思いなどを紹介!!

≪衣装≫ ベスト:43050円/シャツ:40950円/パンツ:56700円(バレナ/SSP.)シューズ:16800円(ソニック ラブ/SSP.)SSP. 03-5939-8129 渋谷区渋谷1ー10ー1 401 ※サスペンダー スタイリスト私物
≪メイク≫ 勇見勝彦(THYMON)


復讐のために生きる風太郎は、純粋な人なんだなって思いますね
――『銭ゲバ』を最初に読んだときの感想を教えてください。

格差社会や貧困という言葉を印象づける、すごく暗いマンガだと思いました。同時に、風太郎の考え方にも衝撃を受けましたね。貧乏でお金がないから、お母さんが病院に行けずに亡くなってしまうわけですけど、それをきっかけに、お金があったらお母さんは死ななかった、全部お金のせいだ、だったら金に復讐してやる、そういう考え方を持ったまま大人になって、最後までそれを貫き通すわけです。でもその反面、そういう自分を否定してくれる人を待っている・・・僕の中にはそういう部分がなかったので、彼の気持ちが最初は分からなかった。だから、そういう部分が衝撃的であり、新鮮でもありましたね。

――松山さんから見た風太郎とは、どんな人物ですか?

お金のせいで母親が死んだ、だからお金に復讐する、その考え方ができるということは、よっぽど純粋な人なんだなって思いますね。僕自身そういう生き方をしてきていないので分からないですけど、復讐のためだけに生きるって相当大変ですよ? 人の温もりを感じることなく、ずっとひとりで生きていくというのは大変なことだし寂しいこと。それに耐えられるくらい、思いが強いっていうのはすごいことだと思いますね。

――風太郎自身、自分が悪いことをしているという認識はあるのでしょうか。

もちろん、あると思います。ただ、人生の先にある‘お金に復讐する’という目標があまりに大きいので、自分が犯した罪が小さく見えてしまうというか、途中でやめるわけにはいかなくなってるんですよね。人の命を奪うという罪を犯してまでも、もう元に戻れない、引き返せない状態にきているんだと思います。

――そんな風太郎を演じるうえでの役作りはどうされていますか?

特に何もしていません。お芝居に関しては、ほかの役者さんの芝居を見て学ぶということもありますが、このドラマの役について言えば、現場で学ぶこと、知ることのほうが多いです。悪人に見えるようなちょっとした表情や仕草も、現場で監督と随時話し合って、ときには僕からアイディアを出して決めることもあります。

セリフをそのまま読むだけだと、風太郎が(人を騙す)天才っぽくなっちゃうんです。
――台本の中で、印象に残っているセリフはありますか?

2話まででいうと、「貧乏人は幸せになんかなれないんだよ」っていうストレートな言葉や、緑(ミムラ)と茜(木南晴夏)の関係について風太郎が言った、「暗い場所から見ると・・・太陽はまぶしいんですよ。で、まぶしいと目を背けちゃうんだ、人間は」っていう言葉が印象的でしたね。必ず1話にひとつ以上入っている、風太郎独特の言葉がすごく重いし、強い言葉だなっていうのを毎回感じています。

――本心を人に見せない風太郎を演じるにあたっての難しさは?

セリフをそのまま読むだけだと、どうしても風太郎が(人を騙す)天才っぽくなっちゃうんです。演じている僕自身、風太郎は天才じゃないと思っていますから、それは避けたいし、むしろ彼の場合は必死に考えをめぐらせている部分があるので、そういう必死さっていうのは常に出したいなと思ってるんですけど・・・これがまた難しいんですよ(笑)。やっぱり、ウソっぽく必死さを出して「これだったら周りにバレるでしょ」っていうのもイヤなので、そこのギリギリのところをできたらいいなと。だから慎重にやっていかなきゃいけないと思っています。

――第1話には現実の社会でも話題となっている派遣切りのエピソードが登場しますが、松山さんご自身は、今の格差社会についてどのように考えていますか?

正直いうと、これまで格差社会というものを考えたことはほとんどありませんでした。その一番の理由は、その格差によって自分が損害を受けるとか、ダメージを受けることがなかったからです。でも、今回このドラマをやるにあたって、そういったことの実情を少しでも知りたいと思って、ネットで調べたんです。格差というのは差別とちょっと似ているような気がするんですけど、昔でいう士農工商もひとつの格差ですよね。つまり、昔からずっとあるものなんだっていうこと。学歴社会から実力主義に移り変わったといわれる今の世の中で、最近は勉強しなくても、できさえすればいいんだっていう発想が少なからずありますよね、僕にもありますし。もちろん、その一方で一生懸命勉強している人もいますけど、そういう風に世の中の考え方が変わることによって、格差も小さくなったり大きくなったりするものなんだっていうことが分かったんです。その中で、僕が特にそれを理由にイヤな目にあったことがなかったのは幸せなことだと思いますけど、だからといって、僕がこの作品で貧困や格差を解決できるわけではありません。ただ、意識のうえで何かを変えることができるんじゃないか、まず格差というものの存在を知ってもらう。それが、今の僕の目標であり、テーマでもあるような気がするので、この作品でそういうところを感じてもらえたらうれしいです。

誰かに必要とされてるって実感したときとか、すごく幸せを感じますね
――松山さんご自身、お金がなくて困った、つらかったというエピソードはありますか?

そんなのたくさんありますよ~(笑)。焼き肉が食べたかったのに食べれなかったとかね。でも、焼肉に代わるものなんてたくさんあるし、風太郎に比べたら、僕がほしいものなんて我慢できるものばっかりですからね。

――逆に、お金を使いすぎてしまったというエピソードはありますか?

僕、使いすぎたと思わないんですよね。人から見れば、「そんなものにお金使ってバカだな」とか、「そういうお金の使い方は間違ってるよ」っていう意見もあるんでしょうけど、僕の場合はこれを知るためにお金を使ったんだっていう風にしか思ったことがないので、使いすぎるとかムダ使いするっていう感覚はないですね・・・(しばらく考えて)あっ、でもやっぱりありました(笑)。以前、服とかインテリアが大好きで、めちゃくちゃ買ってる時期がありました。最近はもうそこまで集めていないので、今思えばちょっと買いすぎちゃったかなと思わなくもないですけど、でもそれがあるから今の僕がいるので、やっぱりムダだったとは思わないですね。

――風太郎にとって一番大切なものはお金ですが、松山さんにとってのそれは何ですか?

誰かに必要とされてるって実感したときや、楽しいっていう感覚をたくさんの人と共有できたときは、すごく幸せを感じますね。でも、その考え方は自分の心に余裕があるからできるわけで、頭の中の大部分が復讐で埋め尽くされ、そこまで気持ちにゆとりがない風太郎に、その感覚は生まれないでしょうね。

――最後に、松山さんは風太郎にどんな幸せを見つけてほしいと思いますか?

とにかく思いのまま突き進んでいってもらいたいなという気持ちはあります。例え原作どおりの結末になったとしても、自分の思いを遂げられることっていうのは、ある意味幸せだと思うんですよ。でも本当は、世の中は金じゃないって心の底から言ってくれる人が現れたら、それは彼にとって幸せかもしれないですね。でもそれはまだ分からない。僕自身、人間にとっての幸福が何なのかってことが大して分かっていませんので、これから風太郎と一緒に考えていくべきものなんじゃないかなと思ってます。
関連記事
インタビュー記事の関連記事

category: インタビュー記事

tag: 松山ケンイチ  松ケン 
tb: --   cm: 1

コメント

また考えさせられました。

「世の中の考え方によって格差は小さくなったり大きくなったりするもの」
う~ん、深い言葉ですね。

hitomi #- | URL
2009/01/17 20:47 | edit

コメントの投稿

Secret

全記事表示する

記事カレンダー

おススメ記事

リンク

松ケン画像集

最新コメント

▲ Pagetop